「もう一度Windowsへのサインインを求めるタイミング」が「毎回」から変更出来ない問題

Windows 10 Pro 22H2環境で、PC設定→アカウント→サインインオプションを開くと、 「しばらく操作しなかった場合に、もう一度Windowsへのサインインを求めるタイミング」がグレーアウトしていて変更出来ないことがある。

何故か?

 

「コネクト スタンバイが有効」かつ「ドメインに参加している」場合、「初期設定では変更出来ない仕様」らしい。

コネクトスタンバイは、現在はモダン スタンバイと表記されるものです。下の設定項目の説明文が「コネクト~」表記なので、記事中では前者で統一しますが、内容としては同じです。

対策

gpedit.mscを実行して、「ローカル グループポリシー エディター」 を起動

コンピューターの構成→管理用テンプレート→システム→ログオン→コネクト スタンバイから再開するときにパスワードが必要になる時間をユーザーが選択できるようにする→有効に設定

 

右側の説明文は以下のようになっています。

このポリシー設定を使用すると、コネクト スタンバイの画面をサポートするデバイスがオフになったとき、パスワードが必要になるまでの時間をユーザーが変更できるようにするかどうかを制御できます。

(中略)

ドメインに参加しているデバイスでこのポリシー設定を構成しなかった場合、ユーザーは、デバイスの画面がオフになってからデバイスの起動時にパスワードが必要になるまでの時間を変更できません。その代わり、画面がオフになるとすぐにパスワードが必要になります。

ワークグループに属するデバイスでこのポリシー設定を構成しなかった場合、コネクト スタンバイをサポートするデバイスのユーザーは、デバイスの画面がオフになってからデバイスの起動時にパスワードが必要になるまでの時間を構成できます。その時間は、デバイスがロックされるまでの最大アイドル時間に影響する EAS 設定またはグループ ポリシーによって制限されます。また、スクリーンセーバーがオンになるとパスワードが必要になる場合、ユーザーが選択できるオプションは、スクリーンセーバーのタイムアウトによって制限されます。

 

つまり、「コネクトスタンバイ有効」かつ「ドメイン環境」だと、「初期状態で設定がロックされて変更出来ない」と…

 

上記の設定を「有効」にすれば、問題なく設定変更可能になりました。

「これらの設定の一部は、組織によって非表示になっているか管理されています」も消えています。

 

グループポリシーで何も設定しないと設定項目が制限されて、 「グループポリシーで設定をする」ことで「制限された項目が解除される」というの、初期設定としてはめちゃくちゃ不親切なのでは。。。

ちなみに、グループポリシーは変更せずに、コネクトスタンバイを無効にした環境では以下のようになります。


「しばらく操作しなかった場合に、もう一度Windowsへのサインインを求めるタイミング」の設定は変更出来るが、「これらの設定の一部は、組織によって非表示になっているか管理されています」は残る。

 

以前ThinkPadを使っていた時は、コネクトスタンバイを無効にしていたのですっかり忘れていましたが、パソコンを買い替えてから、ふとこの設定が変更出来なくなっている事に気付いて調べてみたら、こういう事だったと。

 

ThinkPad X1 Carbon(2018/6th gen)のスリープ中の発熱が凄かったので、モダンスタンバイを切ってみる

 

「生体認証が有効になっている場合に変更できない」というケースもあるよう。

 

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